今年は私がとても好きな作曲家であるシャルル=ヴァランタン・アルカンの生誕200周年の
年です。
↓アルカンについて(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AB%EF%BC%9D%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%B3
どうしても日本国内では超絶技巧のみに注目されがちなアルカンですが、そのほかの魅力も
あります。
アルカンはその当時おざなりにされがちだった古楽にも目を向けて、その旋律の自由さを
参考にして自由な曲を作ったりもしています。 どうしても理論が重視されがちな当時では
斬新なことでした。
しかし、彼が生きていた当時の音楽も見捨ててはいなくて幅広い音楽を作っています。
さらには近代・現代の曲によく使われるような和音も登場するような曲もあり前衛的な
音楽も作っていました。 前衛的と聞くと聞きづらそうと思う人も多いかと思いますが、
アルカンのそのような曲はとてもユニークに仕上がっていて楽しくなるものばかりです。
一方、晩年のリストは無調を追及してとても聞きづらい音楽を作っています。
この違いは興味深いですね。
このようにさまざまな曲を作ったアルカンですが、今現在も録音されている曲が少なく
録音されていたとしても絶版となってしまっていて価格が高騰しているものも多いです。
最近のアルカン復興の動きとアルカンイヤーという節目の年とあいまって全曲録音計画
が始動されることを願ってやみません。
さて、アルカンファンである私自身もこの節目の年には大きなことをしたくなりました。
そこで、
エスキス全曲録音をしたいと思います!
アルカンの魅力が一気に味わえる曲集は?と、聞かれたら私は迷うことなくエスキスと答えます。
この曲集にはアルカンのユニークなところが詰まっていて聞いてて楽しいです。
さらに曲どうしで調性的関係があるので順番にすべて弾いていっても飽きにくいです。
そして、何よりも難しいといわれているアルカン作品の中でも比較的弾きやすい分類なので
超ド下手なピアノ弾きの私でも何とか弾けそうな難易度です。
それでもアルカン独特の音楽には苦戦中なので苦しい演奏となってしまうかもしれませんが
一応楽しみに(?)して待っていてください!!
最低、毎週日曜日に進歩状況を報告します。
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実際に手をつけている範囲
・第一番「幻影」
録音可能
・第十二番「小舟歌」
運指を振り終わり暗譜中
まず始めに簡単そうな曲から手をつけていきます。
第一番「幻影」は右手の美しいメロディが特徴的な曲です。そこに伴奏として乗せる左手の
和音はあまり使われないようなへんな和音が多くて、これをいかに響かせるかが難しい
ポイントです。楽譜を読んでいる段階では違和感がひどく、楽譜が間違っていると疑った
ほどでした。
第十二番「小舟歌」は右手が高音域できらめくような伴奏をして、左手が半音階的で
暗いメロディーを奏でます。この曲はダンパーペダルを使ってしまうと音が汚くなってしまうので
いかに左手の息の長いメロディーを指のみで響かせるかが課題です。そもそもこの曲は
8分の12拍子なので拍子の表現も課題になってきます。とても短い曲で技巧的には困る場所
は無いのですがなかなか苦労しています。
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